ひよっこ創作ブログ@Rwi

UE4(+ゲーム制作関連)で何やら書いていきます

【液タブ】Kamvas Pro 16(2.5K) を購入!所感まとめ → そして返品へ・・・

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こちら↓ の検討記事を書いたりと悩みに悩んだ結果、
HUIONの液晶ペンタブレット『Kamvas Pro 16(2.5K) 』を購入しました!

rwiiug.hatenablog.com



しかし不具合があり、結局泣く泣く返品することに・・・

それでも折角の体験なので実際に使ってみての所感や、生じた不具合、そして返品の流れなど、
こちらでつぶやいた内容をもう少し詳しくまとめて、諸々の情報を正直に書き残しておきます。

極めて個人的な感想記事ですが、何かしらの参考になりましたら幸いです。




【目次】









公式サイト ドライバ・マニュアル

HUIONトップ
製品ページ - Huion Kamvas Pro 16 (2.5K)
製品ページ - Huion Kamvas Pro 13 (2.5K)


・ドライバ - Download Drivers And User Manual - Huion
・マニュアル - Download Drivers And User Manual - Huion








所感

あくまで使用初日の印象となりますが、
長年使用してきたWacomの液タブ「Cintiq13HD」とバリバリ比較しながらの感想になります。






配送

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Amazonで購入した場合はこのような状態で届きました。
(出荷元、販売元ともにAmazon

プチプチ等の緩衝材は特に無し。
包装はぴちぴちサイズのダンボールにただ入っていたのみ。

そのため開封時から外箱の四隅が少し潰れていました。精密機器ぞ・・・!

それと開封時、内部に塵的なものがチラホラ・・・



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そして最初からペンに付いていたペン先含め、付属の標準芯の半数ほどがペン先が若干削れてる、バリがある?感じになっていました。画面傷つくやつ・・・!!








色味

145%sRGBです!!! → お前は何を言っているんだ
といった訳から購入前の一番の懸念点だった色味について。


過去のHUION液タブの評判通り、今機種でもデフォルトの「Nativeモード」の色味はひと目見て「なんじゃこりゃ」という感じ。特に赤がドギツイ!!

しかし本体メニューから「sRGBモード」に切り替えることで違和感は大幅に改善。
一気に「The 普通」な液晶の発色になりました。
(R,G,B=0,0,0) と(R,G,B=5,5,5) 、(R,G,B=252,252,252) と(R,G,B=255,255,255) が判別できる位には表示がしっかりしてます。強いて言えばほんの少し白飛びぎみ・・・かも?


現在使用中のモニター、sRGB 100%を謳うBenQの『PD2700Q』と見比べても(自分の目には)大きな差は感じられませんでした。本当にいっしょ。




ガチガチのプロのお眼鏡にかなうかは分からないけど、自分のような趣味レベル(描いたイラスト等をWeb上で公開するくらい。印刷等はしない)の用途には必要十分な性能と感じました。

なお、「sRGBモード」時には "画面の明るさ" 以外の設定は不可能。色味の微調整等を行う場合はPC側で。








描き味・ペン

Wacomと同等」という評判があり期待していた点。
実際に描いてみたところ・・・マジでWacomじゃん・・・!!!!!

現行のWacomペン(Pro Pen 2)との比較はできないけど、少なくとも「初代Pro Penと同等かそれ以上」という印象でした。入り抜きもしやすく、線画が描きやすかった。なんにも違和感なし。

これもうWacomじゃなくてもいいのでは・・・?????

強いて言えば、ものすごく斜めにペンを倒した状態で画面をタッチした際、若干Wacomペンより反応しづらいかな?というくらい。画面端のカラーパレット等をあまり手を動かさずにタッチする、などの際は稀に気になるかも。



ペン先の芯は「通常芯」「フェルト芯」の2種類に対応。

通常心はごくごく普通の液タブのペン。カツカツ描けます。
フェルト芯はアナログチック。サクサクッ、シャッ、といった心地のストロークに。

どちらも特に癖の無い、スタンダードなペン先という印象でした。
良い意味でなんにも言うことが無い!



ペン本体

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▲ 上から「Huion PW517」「Wacom プロペン」「Wacom クラシックペン」

Kamvas Pro 16(2.5K) で使えるペンは「PW517」のみ。
同じHUION製品でも、過去機種用のペンを今機種で使うことはできないなので注意。

太さ、持ち心地的には初代Pro Penとほぼ同じ。
個人的には、より細身のクラシックペン(現:スリムペン)を愛用しているので、もうちょっと細いペンも選べたらなと感じたり。

そして「PW517」にはWacomペンのようなテールスイッチが無いので、ボタン数はWacomより1つ少ない仕様。

自分のようなテールスイッチを普段から活用するタイプの場合は、少しだけ今までの設定の見直しや慣れが必要そうでした。
ただ「テールスイッチが無い分、軸が安定している」という好意的な意見もあり。(自分には正直よく分からなかった。ペンを振ってもカラカラ音がしないくらい?)








サイズ感・解像度

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▲ Cintiq13HDとKamvas Pro 16(2.5K)のサイズ比較



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▲ FullHDとWQHDの解像度比較。ひろーい!


15.8インチという手軽に取り扱えるサイズ感に、
2560 × 1440(WQHD、2.5K)という狭すぎず、広すぎずで適度な解像度。

2022年2月の現時点では唯一無二の組み合わせで、これこそ今機一番の推しポイント

なんで今までこのサイズ・解像度の組み合わせが無かったのかが不思議なくらい!
ドットピッチ的にスケーリング要らずの等倍表示で使いやすいのがナイス。
とても実用的で、とにもかくにも「ちょうど良い」。

これぞ小~中型液タブの結論仕様。期待していた通り大満足でした。

今後はこのサイズ・解像度の組み合わせの製品も増えてくるんじゃないかなと。



ベゼルが細めなため、Kamvas Pro 16(2.5K) 本体の縦幅はCintiq13HDとほぼ同じ。
そしてかなり薄い。もはや板チョコじゃん・・・!

軽くて薄くて、スタイリッシュな作りでカッコいいデザイン。
個人的には持ち運びは滅多に行わないので、もう少しガッシリしていて安定感ある作りでも良いのになー・・・とも思うけど、アガる見た目も大事だよねとも。好みによりけりかな。



なお、Kamvas Pro 16(2.5K) の液晶サイズは「15.8インチ」。
市販の液タブ用保護シートはほとんどが「15.6インチ用」のため、そこは少し困るポイントかも。(15.6インチ用でも多分大丈夫だろうけど)








応答速度

公表値は 14ms 。
実際にチェックしてみると・・・Cintiq 13HD(公表値30ms)よりも確かにキビキビ!

同じBenQのゲーミングモニター『EX2780Q』(公表値 5ms)と比較しても大差ないレベル。
おそらく公表値(14ms)通りの性能です。



応答速度の公表値を信じてひどい目に合った過去の経験から、
今機種も絶対に数字盛ってるだろと思ってました。ゴメンナサイ。


FPSのようなコンマ1秒を争う対人戦ゲームでガチガチにガチらない限りは、ゲーム用途にも十分に使える性能ではないかと。個人的に一番のサプライズポイントでした。

応答速度は早いに越したことはないけど、イラスト方面での恩恵はささやかな程度という印象。
手ブレ補正を切って線画を描く際にちょっと気持ち良くなれるくらい・・・?









その他

●スタンド

付属のスタンドはおそらくコレ。


付属品としては豪華!

ただ自分の場合は液タブをサブモニターとして、少し遠くに置いて活用することが多く。
そのこともあり、普段から液タブをわりと立てて使いたいタイプ。

そのためこのスタンドでは角度が足りず・・・(最大45度まで)
自身の好みによっては代わりの製品を用意した方が良いかも。


自分の場合はCintiq13HDのスタンド代わりに使用していた、
こちらのブックスタンドを使うとまあまあ良い感じでした。


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もともと本を立てかけるために使用していたけど、Cintiq13HD付属のスタンドが微妙だったので試しに置いてみたらぴったりだったという一品。15.8インチサイズだと横がはみ出るけど、難なく使用できました。

筆圧をかけて描くと奥にたわむ感じなので、筆圧高めな場合は気になるかも。

使用の際は下に本を積み重ねて高さを調節しています。
マウスやキーボードを液タブの下に配置しながら作業できるので便利!







●本体左端のエクスプレスキー部分

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めっちゃ光反射する~!!!
気になる人は気になりまくるやつ。

ここは周りと同じような、反射しない普通の材質にしてほしかったなと。







●ドライバ

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シンプルな作りで特に問題なく動作。
マルチディスプレイ時の設定も分かりやすくてグッド!

ただおま環かもしれないけど、筆圧感度の設定画面で試し書きをしても筆圧が変化しませんでした(ペンの描画が一定の太さになってしまう)
イラストソフト上での筆圧自体は正常に動作するので問題なし・・・?







●画面端の色味

画面左端と画面最下部(タスクバー付近)の色味が白っぽくなって(光って?)いました。
画面左端はちょっと紫っぽい感じで、画面最下部は白い&若干赤っぽい という感じ。

ただ、単色表示でなければ位置的にもあまり気にはならないかなという程度でした。









まとめ?

手軽に取り扱える最適なサイズ・解像度に、満足のいく描き心地。
一定以上の色味に、液タブとしては高速な応答速度。

いずれも必要十分やそれ以上の性能で驚き。
言ってしまえば6年程前に当時10万円ちょっとで購入したCintiq13HDの完全上位互換と感じました。
(強いて言えば「ペン」と「ペン先」の種類はもっと選択肢があれば嬉しい・・・けどもうそのくらい。)

本当に、いい時代になったなと・・・!



これはもう現状最強。結論液タブ



そんな液タブが今ではなんと 67,999円(税込)で買えちまうんだ!
恐ろしい!!ありえない高コスパ!!!!
これは買うしかないっしょ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!



と、心置きなく言えれば良かったのですが・・・















不具合?「虹色の粒子」問題

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写真ではなかなか伝えづらいところなのですが・・・

初起動時から、
液晶画面全体に「虹色の粒子」が張り付いているような表示状態となっていました。




イメージとしてはこんな感じ。

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▲拡大表示推奨。




すりガラスのような、砂をぶちまけたかのような、劣化しまくったJPEG画像のような・・・

内部の液晶画面から少し浮いたところ、
ペンと画面が触れるガラスの表面に濃いめのノイズフィルターがかかっているような感じ。

単色がまったく単色じゃなくなってしまう具合で、初見時には正直閉口してしまった・・・



1m離れた箇所から見ても気になるし、むしろ離れてみたほうが気になる。
白地に黒の文字を読む際にも見づらく・・・
サブモニターとして使うにしてもこれはしんどすぎる・・・。


背景が(R,G,B=0,0,0)の「黒」だとまったく見えなくなり、「白」「明るい」表示ほど気になる。
画面の輝度を下げると多少は目立たなくなるけど、それでも実質ほぼ常時見える感じ。

今機種について「ぎらつきがある」という評判は事前に目にしていたけど、
これは流石にそういうレベルの問題じゃないと思う・・・

前述の良い点すべてを帳消しにしてしまうほど、この液晶状態は自分にとって致命的でした。















そして返品へ・・・

慣れたら気にならなくなるのでは・・・?
寝て起きたら良くなってるかも・・・!!

と淡い期待を抱き、希望を持って翌日改めて確認してみたものの、
画面が病気になったかのような様相に見えてぎょっとしてしまい・・・

試しに接続をCintiq13HDに戻して確認してみたところ、
画面がめっっっっっっっちゃ綺麗に見えて感動した・・・!!!!!

感動してしまった・・・ので Kamvas Pro 16(2.5K) の返品を決意しました。





Amazon返品の流れ

新品との交換を希望だったけど、在庫切れのため「返金」という形に。

Amazonで商品(出荷元・販売元ともにAmazon)を購入した場合、返金対応については

・返品期限 → 30日以内

・未開封の場合 → 全額返金
開封済み、商品の不具合による返品の場合 → 全額返金
開封済み、購入者の都合による返品の場合 → 50%返金

とのこと。
Amazon - 返品・交換の手続きをする
Amazonの返品方法は簡単! 送料、返送先住所、梱包方法など徹底解説 -Appliv TOPICS




今回は開封済みのため、原則として50%の返金。
もし商品の不具合が認められれば全額返金という形に。

半額しか帰ってこなくても我慢して使い続けるよりはマシかな・・・
と、思えるくらいには自分には酷な液晶だったので、思い切って返品手続きを進めました。

この状態の商品を中古に流すわけにもいかないのでね・・・




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返品理由の詳細は以下のように記入。
この記載内容は後々の判断に使われるようなので、しっかりと書いた方が良さげでした。

電源投入時、画面全体がすりガラスのような、虹色の濃いノイズフィルターがかかったかのような画面表示になります。

ガラス面の表面に虹色の粒子がかかっているような状態で、画面が見辛いです。
高輝度、白背景時に、特によく症状が確認できます。

商品購入時、初使用時から一見してわかるような状態で、レビュー等に見られない症状のため、当商品由来の不具合だと思われます。

交換対応、または返金対応を望みます。




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あとは Kamvas Pro 16(2.5K) が入っていたピチピチのダンボールのすき間に、返送画面で表示されている返品受付IDを印刷、または書き写した紙を同封して、Amazonへと送り返すだけ!




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今回はクロネコヤマトの宅急便による発送を選択。
このようにお届け先を入力しました。

なお、Amazonの返送画面に表示されている郵便番号は、発送サービスによってはそのまま入力するとエラーが出てしまうため注意。(〒350-1185と表示されているが、実際には〒350-0168と入力する必要がある。)

Amazonの返送先郵便番号がない?違う?クロネコヤマトへ行ってきた! – ゆる生きライフ






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というわけで無事、製品が届いた24時間後にはAmazonさんへの元へ帰っていきました。
儚い出合いだった・・・


そしてAmazonの返品センター到着日に即日、あっさり全額返品されました

初めての返品で色々不安だったけど、驚くほど簡単でした。
次からは何かあっても泣き寝入りせずに返品しよう・・・!



全額返品が通ったことから、液晶の「虹色の粒子」については (一応)仕様ではなく不具合だったということに。
検査後すぐに不具合認定されたのか、そもそも検査等はしていないのか。
実際のところは分からないけど、なにはともあれよかった・・・!!!




今回は新品で商品を購入したため難なく返金が行えたけど、
これが中古で買ってたいらどうなってたのかな・・・と恐ろしくもあり。

実は中古に流れていた当商品を見てそちらで買うか悩んでいたけど、
悩んでいる間に売り切れていて、結局はAmazonで購入したのが今回だったのでした。

多少の価格差なら中古品はハイリスク・ローリターン。
創作活動などで長い付き合いになる製品に関しては、
ある程度高くても新品で購入した方が安心だな、と今回肌で感じました。教訓。















結局のところ、Kamvas Pro 16(2.5K) は買いなのか?


【結論】
液晶ガチャに勝利さえすれば(←重要) 買い です。



何度でも言いたいけど、
この価格でこの機能は数年前までは考えられない。恐ろしいまでの高コスパ

4Kもいらない!
タッチ機能もいらない!
VESAマウントもいらない!
色域もsRGBで十分!
だから安くしてクレメンス・・・!

・・・という自分のようなタイプにはまさに最適解な製品でした。


全体的に必要十分にまとまっている仕様で、
現在進行形でガチガチのプロでない限り、
ほとんどの液タブユーザーにとっては今機が 結論液タブ たり得るのではないかなと。


本当に、液晶の状態さえ良ければなら使い続けたかった・・・





そして今回の自身の経験から、

・購入する場合は、できれば一度実物を見てから買ったほうが良い (実物どこにも置いてないけどね・・・)

・もしくは即返品の覚悟を持って購入する

・直近の実際のユーザーによる評判を事前によく調べた方が良い
 (公式レビューの類や、報酬目的の提灯記事は話半分で)

・もちろんこの記事もあくまで参考の一つとして捉える


ことをお勧めします。
それでは、よき液タブライフを・・・!!👍


























【次回予告】

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めちゃくちゃ悩んでます。
オラに(ポチる)勇気を分けてくれ・・・!!