ひよっこ創作ブログ@Rwi

UE4(+ゲーム制作関連)で何やら書いていきます

キーボード「FILCO Majestouch Stingray」 購入&所感あれこれ

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低背メカニカルキーボード「FILCO Majestouch Stingray」を購入!しました!

人生初のメカニカルキーボードにワクワク。
そして、3週間ガッツリ使用してみた上での所感をまとめてました。



目次

  1. キーボード遍歴
  2. FILCO Majestouch Stingray
  3. 総括












キーボード遍歴

本題の前にざっくりとキーボード遍歴を。

・ノートパソコンでよく使われるパンタグラフ式(ペタペタタイプ)のキーに慣れていた
・厚みのある、キーストロークの深いメカニカル式(ガコガコタイプ)は少しニガテ
・特にこだわりは無いので安価なもので


という理由から、一般的なメンブレン式のキーボードを長らく選択し、使用してきました。





・約1500円
・使えれば何でもOKの精神で購入
・テンキー付きのフルサイズ(横幅ちょっとデカイ)
・全体的に可もなく不可もなく
・無線 is 便利





・約2200円
・コタツの上に液タブにMIDIキーボードに……という超密環境の中、省スペースを求めて購入
・ミニサイズのキーボード(横幅ちっちゃい)
・マウスも付いてくる(いらない)
・無線 is 超快適
・文字入力というよりは「左手用デバイス」として活躍
十字キーの位置、形がゲームなどには少し使いづらい





・約1200円
・デスクスペースに余裕ができた&「普通の十字キー、欲しい!」→ 購入
・テンキーレスキーボード(中くらいの丁度いいサイズ)
・軽い、薄い打ち心地で手が楽
・文字入力もそこそこに、左手用デバイスとしても活躍
・キーの間隔が狭い = キーの端っこで入力しやすく楽!・・・その反面、誤入力もしがち




と、この安価で使いやすい「TK-FCM107XBK」でおおむね満足はしていたものの、誤入力のしやすさが唯一のネックで、ガッツリとした長文の入力となると億劫になりがちで・・・


そうした流れの中、今の自分に合っていそうなキーボードを発見 !











FILCO Majestouch Stingray

メーカー公式サイト

・約12000円前後(Amazon価格)
・薄型、浅いストローク
メンブレン式とメカニカル式の中間のような作り
・キー間隔が少し離れている = 誤爆しづらい
・素早い入力が可能 = ゲームにも使える


【商品の説明】(要約)

FILCO Majestouch Stingrayは低背タイプメカニカルスイッチを採用したメカニカルキーボードです。

Stingrayは低背型スイッチの採用により16mmと約5mm低くなっています。
また、最前列のキーキャップは、約22mmと約7mmも低くすることに成功しました。

カニカルキーボードのタッチは好きだけれど、厚みが苦手だという方に特にお勧めです。



こ、これだー!!!
・・・というわけで購入しました。初めてのメカニカル式キーボード!

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商品の詳細については優れたレビュー記事が既にたくさん存在しているので 丸投げ 割愛。

saltlog.com
masayamatome.com
putilog.com


こうしたレビューを読み漁った上で、
購入し、実際にある程度使用してみてから初めて気付いた!

そんなあれこれや湧き上がった感想を、自分ならではの観点で以下にまとめていきます。











重量感

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本体重量は約900グラムと、一般的なキーボードと比べるとそこそこドッシリ

打鍵時の安定感がある作りの反面、とてもではないけど片手で持ち上げるのは難しい重さ。
背面の滑り止めがしっかりしていることもあり、サッとキーボードを動かすのが難しいです。

頻繁にキーボードを動かすスタイルの場合、少し大変かも。


・・・ここで役に立ったのが以前のマウス記事でも活躍した「トスベール」!

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このトスベールを背面の滑り止めの上に貼り付けると超ツルツルに。
ギュンギュン滑るようになりました。

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滑り止め部分、4点すべてに貼り付けると今度は滑りすぎて打鍵時に困るくらいに。
試行錯誤の結果、現在は上部2点に貼り付けるスタイルに落ち着きました。
こうすることで「打鍵時の安定感」と「取り回しの良さ」のバランスがとれてイイ感じです👍












キーキャップ(キートップ)関連

キーの高さが違う

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カニカルキーボードならではの特徴として、キーごとのキーキャップの高さに違いがあります。
初メカニカルなので知らなかった・・・!

キー配列変更の際、キーキャップを入れ替えて刻印を一致させようとするとキーの高さがガタガタになってしまうので注意。



逆にあえて高さに違いを作ることによって、キーを打ちやすくしたり、逆に打ちづらくして誤爆を防止できたりと、メリットもアリ。

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小指位置に高さを作ると打鍵が楽でイイ感じ。




刻印の不一致が気になる場合、慣れないうちはマスキングテープ等でキーのトップを覆っておくとややこしくなくなるのでオススメです。


(ここぞとばかりに愛用マステ布教)







刻印

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現物を試さず購入したため気づけなかった点として、
上面の印字はまるで点字のように盛り上がっています。
これが指に引っかかってそこそこ気になるという。

そこで爪などで上から直接!数十秒ガリガリすると簡単にツルツルになりました。
気になる場合はこれで慣らすべし・・・?



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そして側面印字、真上から見てもわりとハッキリくっきり見えます

側面に印刷してあったら見にくいんじゃ~?と思い上面印字タイプを購入したものの、
これなら側面印字タイプのほうが見た目スッキリでよかったかも。と今更ながら。







キーキャップの替え → 出ました!


・・・というのは過去の話。

専用キーキャップセットが出ました!(FILCOさんありがとう)












入力関連

入力感

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カニカル式とメンブレン式の中間のような作りのキーボード と評される、その通り。

直前まで使用していた薄型のメンブレン式キーボードと比べると、
「厚み感」や奥まで押し込もうとした際に「重さ」を感じたり。
メンブレンに近いとはいえ、やっぱりメカニカル式。今までとの違いは感じる作りです。



また、

「0 or 1」「押したか、押されていないか」
な入力イメージのメンブレン式キーボードとは違い

カニカル式キーボードは
「0.0 ~ 1.0」「0.2 以上押し込まれたら入力されたと見なす」
という入力判定のイメージ。


軽くキーを叩いた際に0.1しか押し込まれておらず、
入力したつもりが入力されてなかった・・・ということがたまに。

初メカニカルキーボードのため、こういった点は慣れるまではミスしがち&違和感でした。


この "入力された" と見なす距離がさらに短い「銀軸タイプ」というバリエーションもこのキーボードには存在するため、また次買うのならそちらの方を試してみたいかも。







入力遅延

このキーボードはPS/2接続」という一昔前の接続方式にも対応。
PS/2接続だと、USB接続に比べて遅延が少ない・・・らしい!

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PS/2接続端子に付属の変換プラグ経由で接続



そして意気揚々とPS/2接続とUSB接続とで動作を比較してみた!
・・・ものの、自分には正直違いがわかりませんでした😇

どっちも早い! 以上!
しいて言えばUSBポートの空きができるのでPS/2接続は良き。
(ホットプラグ未対応な点にはご用心)




折角なので「PS/2接続」と、以前使用していた「無線キーボード」とで比較してみた!
・・・ものの、感想としてはこれも「意外とそこまで変わらない」でした。無線でもまあ十分使えるよねと。


それでも FILCO Majestouch Stingray の方が
キーを押した時の反応が・・・わずかに早くなる・・・気がする・・・!

そして意外だったのが、キーを押した時よりも、キーを離した際に違いを大きく感じたこと。
なんと説明すればいいのやら・・・こう・・・キュッと止まる感じ!

弾幕ゲームでいう「ちょん避け」のような、チョコチョコした動きが格段にしやすい。
不可能が可能になる感覚。
この点においては2つのキーボード間で、有意な差が生まれていると感じます。


ランキングの頂点を目指すようなガチ用途、対人戦ゲームでは、このわずかな差が勝敗を分かつ・・・かも?




[余談]
アクションゲームやシューティングゲームの開発者が使う場合、このキーボード基準だと難しくしすぎてしまうのでは、という懸念も。遅延の大きい無線キーボードや一般的なディスプレイを使ってのテストプレイも大切かも。











その他

シンプルな作り

キーボードの使用にあたり、専用ドライバやソフトウェア導入の必要はなし。
とりあえずPCに差したら使える。シンプル仕様でヨシ!







リストレスト

カニカル式の中では薄型なキーボード、といえど
今まで使用してきた薄型のメンブレン式キーボードと比べると「厚みがある」という印象。

そこで物は試しと、
腕・手首の負担を軽減するための「リストレスト」を初めて購入してみました。

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あえてフルサイズのキーボード用のものを購入。
スペースはとるけど、ラフに配置できる余裕があって楽!正解でした。

キーボード背面のスタンドを下ろし、
少し距離を離してこのリストレストを使用すると丁度いい塩梅に。
なくても大丈夫だけど、あると少し快適なアイテムです👍







誤入力は減ったか?

このキーボードの一番の購入目的だった誤入力問題。見事に減りました!

オリジナルのキー配列(別記事を作成予定)を模索しつつ、
e-typing」「寿司打」で2週間、タイピング練習を行った結果・・・

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e-typing」では、過去の自己ベストを更新。
よくてAランク → ギリギリSランクに。どや!


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「寿司打」では、ミスは多いけど10000円コースで初めて元を取れるように。

スピードと正確性、どちらも確実に向上しています。
いままであやふやだったタッチタイピングも今回の修行で初めて会得。
タイピングに対する今までの苦手意識も少し払拭できました。よかった。


www.e-typing.ne.jp
typingx0.net











総括

というわけで、FILCO Majestouch Stingray 購入&所感でした。


ド派手な機能はないけれど、シンプルに使いやすい。

カニカルキーボードのタッチは好きだけれど、厚みが苦手だという方に特にお勧め

というメーカー公式の謳い文句の通り、

メンブレンキーボード一筋だった自分でも
これから仲良くやっていけそうと感じられる、ナイスな薄型メカニカルキーボードでした👍👍






・・・そして今回の所感をもとに、もし次に新しいキーボードを買うとしたら、

・より押下圧の低い、軽い力で入力できるもの
・アクチュエーションポイントがより浅い、素早く入力できるもの
・底打ちした際のタイピング音がより静かなもの
・よりシンプルなデザインの側面印字、または無刻印のもの

辺りが候補になるのかなと。


あとストロークの深い一般的なメカニカル式も試してみたいし、
静電容量無接点方式も気になる・・・
マクロ機能があるキーボードも気になってきた・・・

これがキーボード沼・・・!    おわり🌱





(追記)

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しばらく使い続けて気に入ったため、
アクチュエーションポイントが1.2mmから1.0mmへと変更になった
FILCO Majestouch Stingray スピード軸モデル(銀軸タイプ)を購入しました! キーボード沼・・・!

赤軸と銀軸、ものすごく大きな違い!というわけではないけれど、比べてみると違いは確かに感じます。

・赤軸は一文字一文字しっかりと入力できるイメージ

・銀軸はスルスルと流れるように入力できるイメージ



銀軸の方だと
・最小限の力で打った際の打ち損じが少なくなる
・スペック上は同一なはずだけど、銀軸の方が打鍵が軽く感じる(より浅い打鍵で済むため?)
・キーを奥まで押し込んだ際に感じる指の抵抗が、銀軸の方が少なくスムーズ
・指を滑らせた打鍵がしやすい
・手が疲れにくい
・誤入力は少し増えるかも。ただ構造上、赤軸と同じく銀軸タイプでも誤入力は起こりづらい
・打鍵音は銀軸の方が少し高め?底打ち時の静音性では赤軸の方が若干勝るかも


個体差もあるしれないのであくまでご参考までに。

個人的には銀軸タイプの方が打鍵が楽でGood!おおむね赤軸の上位互換的な印象でした。
とはいえそこまで大きな差ではないので、入手のしやすさ等を考えると赤軸でも全然OKかなと。お好みでどうぞ。